こんなに堂々と告白しちゃうあたり、私には絶対に真似できない。
私が伝えたい気持ちを、彼女は意図も簡単に言葉にしてしまった。
瑠衣斗は…どうするんだろう。
てゆーか、し、したい…って…。
「離せよ、…お前さ、恥ずかしくねえのか」
呆れたように言いながら、彼女の白い腕を何とかほどきながら溜め息をついている瑠衣斗は、目線をテーブルに向けたままだ。
「恥ずかしくないもん!!りなはるいが好きなのっ」
どうする事もできず、ただ二人を見つめるしかできない。
とっても胸が苦しくて、今にも走り出してしまいたいのに、体が固まったように動かない。
見ていたくなくて、目線を落とした。
「もも、行こう」
「えぇ!?ちょっとるい~!!」
ぱっと顔を上げると、立ち上がった瑠衣斗が私を見詰めていた。
そんな瑠衣斗を止めようとするように、彼女は瑠衣斗の腕に絡み付いている。
「え…でも」
どうするべきなのか、全く分からない。
こめかみが痛むように、目眩がする気がした。