途端に、まさか向けられるとは思ってなかった瑠衣斗の目線によって、さっきとは違う胸の鼓動に冷や汗が出そうだ。



「あ~こんにちわ♪」



瑠衣斗の目線の先を追ってきたように、彼女の声に胸の内が曇ったようだった。



「こんにちわ」



落ち着いて応えたが、胸を締め付ける感覚はなくならない。


それどころか、どんどん酷くなるように、麻痺していくようだ。



「お前…何しに来たんだよ」



溜め息と一緒に吐き出された言葉は、低く冷たく感じる。



てゆーか…、お互い連絡先知ってんじゃん。だったらるぅだって、そんなに冷たくしなくていいじゃん?





でも、そんな私の呑気な考えは、彼女の言葉によって吹っ飛んでしまった。



再び瑠衣斗の首筋に無理矢理絡み付いき、耳元に唇を寄せると、彼女の唇が薄く開いた。



「…るいとエッチしたくなっちゃったの…。ね?しよ?」