「ねえ…。るぅ何かおかしいよ?」
長く延びる廊下を、瑠衣斗と並んで歩いていた。
「おかしい?」
頭上から降ってくる声を聞きながらも、瑠衣斗の言った言葉が頭を横切りっぱなしだ。
あれは、友達や仲間としてのセリフ?それとも、………いや違うな。
………え。
都合が良い…お友達……?
「もも?聞いてんの?」
「へっ?あ…ううん」
「…聞けよ」
ありえないでしょ。これだけ一緒に居て、今更じゃん。
……今更だから?
「おかしい」
「だから何がだよ」
あれから講義が始まったが、私はそれどころではなかった。
寝ると言っていた瑠衣斗は、バッチリ起きていたし、ジュリは私を見て、ずーっとニコニコ笑っているし。
講義が終わると、引きずるように瑠衣斗に講堂から引っ張り出され、そんな私にジュリは、電話するね。なんてニコニコ言うった。
何だかどっと疲れてしまった。