瑠衣斗の膝に乗せられたせいで、私から唇を重ねたようだと思い、ハッとして慌てて体を起こそうと唇を離した。



その瞬間、更にグッと腰から引き寄せられ、唇を塞がれてしまった。


首筋から後頭部に回された手は、離れる事を許してくれない。


「んんっ…」



ゆっくりと角度を何度も変えて、瑠衣斗は私の唇をこじ開けようと、解すように優しく唇を舌でなぞる。


「るっ…まっ、ん」



抵抗しようと口を開くと、簡単に私は瑠衣斗の侵入を許してしまった。


「ん…ふっ、はぁっ」



味わった事のない感覚に、頭が麻痺していく。


何も考えさせてくれないように、瑠衣斗は私の中を優しく激しくなぞった。



胸がドキドキと高鳴り、体の芯に火がついたように熱い。


痺れる感覚は、全身に広がり、私から力を奪っていくようだ。