淡々と言う美春は、誰から見ても怖い程だ。



「いやっ…美春?」


戸惑う瑠衣斗に向かって、美春は急に声音を変えた。


「まじお似合い。じゃあね」



「………」



美春の口から発せられたとは思えないような、淡々とした低い声に、私までビックリしてしまった。


それ以上何も言わない二人に、美春も何も言わずに私の腕を引っ張っていった。



美春がキレた所見るなんて、久しぶりだなあ~。


引っ張られながらそんな事を考えていると、ずっと無言だった美春が中庭当たりでやっと止まった。



「何あの子!!るぅちゃんもムカつくっ!!」