あっちこっち首を動かしてて、大変なんだけど。


瑠衣斗を振り返ると、微かに眉間にシワを寄せながら、瑠衣斗が口を開いた。


「わりぃ…」


「……え、だからいいから!!」

何で瑠衣斗が謝るの?

まるで、彼女の責任は、自分の責任だとも言われているようで、今更になって心臓がグッと疼いた。



すぐに美春に顔を向けると、美春が先に席を立ったので、釣られて私も席を立った。



「じゃあね」


声を掛けると、彼女は申し訳なさそうに軽く頭を下げた。


嘘っぽいけど、気付いてないままでいよう。




「るぅちゃん!!彼女ちゃんと仲良くね!!」



…え


ビックリして美春を見ると、ニッコリ笑っているのに目が笑っていない。


ヤバい…美春がキレた。



「おいちげぇ、かの」そんなあ!!彼女じゃないですう!!…あ、でも、彼女になったら仲良くして下さいね!!」



瑠衣斗を遮るように、彼女が両手をバタバタしながら、口を開いた。


でも…やっぱり全然何とも思ってないじゃん。



彼女になったら?って言う事は、やっぱり…。



「今すぐ彼女にしちゃえばいいのに~?」