「美春…食べ過ぎじゃない?」


大学内にあるカフェテリアで、美春と一緒にランチを食べている所だった。


「そお?二人分だよ二人分♪」

ニコニコとパスタやパンを頬張る姿は、見ているだけで満腹になりそうな程だ。


「良い心構えだよ」


「それに、うちの学校よりご飯美味しいんだよね!!」


たまにこうして、美春は俊ちゃんと私の通う大学に遊びに来る。

今日は珍しく一人で遊びに来ていた。


「で、親は何だって?」


私は、オムライスを口に運びながら美春に目を向けた。


口元にトマトソースを付けて、子供みたいだ。


「うん、両方とも最初は学生だからって言ってたんだけどね、美春と俊ちゃんがしたいようにしなさいって言ってくれて」


幸せそうに語る姿に、ホッとした。


「そっかあ…良かった」


反対されてるんじゃないかと思っていた私は、安堵の溜め息を吐いた。


「学生結婚も考えたんだけどね、俊ちゃんが働くって譲らなくて」


えへへと笑って、可愛い舌をペロリと出して言うと、私のオムライスをスプーンに取り、パクリと口に運んだ。


「仕事は、学歴も大切かもしんないけど、本人のやる気だよ。俊ちゃんなら大丈夫でしょ」



「うん!!俊ちゃんと一緒なら、幸せだもん」



こう言う美春の素直な性格、可愛いなあ。