照れ臭いような、むず痒い感覚に、顔がほのかにぽっと熱くほてった気がして、口をつぐんだ。


「男はなあ…そう言う反応に弱いんだよな~」


「えぇ?…理解できないよ」


「理解できなくていいよ。理解してやってるなら、相当計算高いな」


「へえ~…。なるほどね。何となく言いたい事は分かったよ」


クスクス笑い合いながら、目の前の夜景に見入っていた。



「行くか。まだ夏じゃねえからな」


「うん」


しばらくすると、並んで来た道を戻る事にした。


しっかり繋がれた手に、私は安心して車まで引かれていた。




たっぷりと夜景を堪能し、私は満足して車に乗り込んだ。


何だか胸がスッキリして、気持ちが楽になった。