「何でえ!?」



美春の叫びのような、悲鳴のような声が突然耳に入ってきた。

突然入ってきた声に、一瞬で頭の中がクリアになった。



私の足元に崩れ落ちた美春の手は、するりと私の手から離れて、顔を両手で覆っていた。


顔を上げると、宗太が呆然と三人を見て涙を流していた。


隣にはしゃがみ込んで両手で顔を覆う龍雅がいた。



自分の左側を見ると、美春の隣にいた俊ちゃんが、崩れ落ちた美春を見下ろしながら静かに泣いている。



私の右側にいた瑠衣斗を見上げると、口を固く結び、眉間に深い皺を寄せていた。




そう言えば、みんな私の家族と仲良いんだよね。