「聞いてくれよ~ももが変なんだって~!!」


二人に向かって言う龍雅を、横目で睨んだ。


「…いつもと変わらねぇけど」

宗太はそう言うと、私の正面に腰を下ろした。


「龍雅がくどい。宗太何とかして」


げんなり言うと、宗太が肩をゆすって笑う。


「ほかっとけ」


そう言ってニッコリ笑うと、視線を私の後ろへ移した。


私の背後にあるソファーに、瑠衣斗が座る気配がし、思わずドギマギしてしまう。


普通に声を掛ける事ができない。

何だか不自然に思え、変に焦ってきた。



いつも通りにしなきゃと思う程、心臓が暴れだして言う事を聞いてくれない。


嫌な感覚に、目眩がして目を閉じてテーブルに突っ伏した。