もんもんと考えていた所に、龍雅の声で現実に戻された。
「え?う、ううん!!何もないよ?」
「ふうん?」
そう言って目を細め、いやらしく口の端を持ち上げて笑う龍雅は、やっぱり魅惑的なプレイボーイって感じだ。
「ま、いいや。いつか来るだろ」
欠伸をしながらゴロンと横になり、肘をついて私を見上げた。
「…いつか?」
いつかって?いつ?
「メールしといたからさ」
そう言って、テーブルに置いてある携帯に手を伸ばすと、中を開いて何か操作している。
「美春と俊ちゃん来ない?」
私の言葉を聞いた途端、ガバッと龍雅が顔を上げ、驚いた顔をして見せる。
「……なっ」
「もも昨日一緒だったんだろ?俺まじビビったてえ~!!!!」
……どっちの話だろう!?まさか美春と俊ちゃん…バラしちゃったあ!?