「白状して楽になっちまえよ」
「そうだよ。楽になりなよ」
楽にならなくていいから解放して。
顔が真っ赤になっている事は分かる。でも認めたくない。
言いたくないと言うか、恥ずかしすぎて言えないよ。
それに、話してしまうと、あの子と瑠衣斗を思い出してしまうと思うから。
モジモジと俯く事しかできず、ココアの入ったマグを両手でグッと握った。
でも、こうやって一番に頼ってくれた美春に、話したいと思った。
言うべきか?言うまいか?
答えは決まっている。人生のほとんどを一緒に過ごしてきた大親友だ。
私はゆっくりと、真っ赤に染まった顔を上げた。
話をするだけなのに、ありえない程心臓がドキドキしている。
よくみんな普通に恋バナできるよ…。
私なんか卒倒しそうな程なのに。