駅の百貨店内にある服屋さんで買い物したり、瑠衣斗が好きなシルバーアクセを見て、ぐるぐると歩き回った。
駅裏まで何気なく歩いてきた時、ふと瑠衣斗が足を止めた。
「うお、ここ見てっていい?」
目をキラキラさせて見つめた先は、一見雑貨屋さんのようだった。
「いいよ」
私の返事を聞くと、一直線に入口へ向かう。
少し古い感じの重い木の扉を開けると、ちょこちょこと雑貨の置いてある、アクセサリー屋さんだった。
「やべえ。今まで全然この店知らなかった」
子供のようにはしゃぐ瑠衣斗は、私を置いてきぼりにして、夢中になっていた。
ショーケースに張り付いて、当分戻ってきなさそうなので、私も店内を見て回る事にした。