運ばれてきたサラダを取り皿に取り分け、二人でいただきますをして口に運んだ。
新鮮な野菜に、塩辛い生ハムと味の濃いドレッシングが、とても美味しい。
目の前の瑠衣斗は、バリバリとサラダを頬張っている。
「…草食動物みたい」
思わずポツリと言うと、ピタリと瑠衣斗が手を止め、私を睨んだ。
「…お袋にも言われた事ある」
「へえ～。さすがだね」
ニンマリと笑って見せると、瑠衣斗は視線を外してサラダを口に運んだ。
しばらくすると、ピザが運ばれてきて、手際よく店員がカットして席から離れた。
「食う？てか食え？」
「何で最後疑問符なの？」
思わず笑うと、瑠衣斗はチラリと私を見て、そのまま一切れのピザを私の口に押し込めたのだった。
美味しいんだけど、
瑠衣斗の行動が意味分かんない…。
頬をパンパンにして頬張っていると、パスタが運ばれてきた。
ようやく飲み込んでしまうと、フォークとスプーンを使って、一口パスタを口に運んだ。
