抵抗する気なんて、全く起こらない。
両手を絡められているせいで、もがく事もできなかった。
顔を背けようにも、後から容赦なく瑠衣斗の唇が追いかけてくる。
「ふっ…るぅっ…ん」
名前を呼ぶ事も、瑠衣斗は許してくれない。
段々と息も荒くなってくる。
瑠衣斗に絡められている手が、異様に熱い。
恋人同士が、何をするかぐらい、今年二十歳の私なら尚更分かっている。
でも、私と瑠衣斗は…?
…………。
ダメ無理ちょっと待ってえ!!!!
私…私…。
ぶっちゃけ経験なかった。
ヤバいどうしよう。
てゆーか付き合おうとかそうなった訳じゃないし…。
…どうしよう。