「るぅは、今身長何センチ?」

「…ん~と、186だったかな?」

「でかっ!!私と30センチ以上差があるの?」


…身長分けてほしい。


「ももとそんなにも差があるのかあ」


…やっぱいいや。


「ムカつく」


そう言った私を笑いながら、瑠衣斗は手を休める事なく肩を揉んでくれた。


両足で挟まれてしまってるせいで、身動きする事も億劫だ。


意識しだすと、また心臓がトクトクと鼓動しだした。


「なあ…もも」


「ん?」

のんびりとした声に耳を傾けると、瑠衣斗の顔が真横にある事に気が付いた。


一瞬にして固まってしまった私に向かって、瑠衣斗は手を止めて顔を覗き込んでくる。


ありえないくらいの鼓動の早さに、目眩がする。



な…何!?何か言った方がいい!?

ぐちゃぐちゃと頭の中で言葉を考えていた私に、瑠衣斗が口を開いた。