「るぅ、運転ご苦労だったな」

「いーよ。全然疲れてねえし」

順番からして、次に宗太の家に着いた。


バカでかい門構えの家の正面に横付けすると、宗太がドアを開けた。


「送り狼すんなよ~。じゃあなもも!!」


「送り狼?」


何のこっちゃと思っていると、勢い良く瑠衣斗が後ろへ振り返った。


「な、何言ってんだよ!!」


そんな瑠衣斗を無視して、宗太は笑いながら「んじゃあな」とドアを閉めた。


「どいつもこいつも~…」


ぶつぶつ言いながら、瑠衣斗はギアをドライブへと入れて、ゆっくりと車を発進させた。