「あれ?何するの?」


美春は好奇心をいっぱいに目を見開き、龍雅の抱えている物を覗き込んだ。


「たこ焼きぱーちぃじゃ」

「たこ焼き~!?」


龍雅が抱えていた物は、たこ焼きが焼ける、穴がいくつも空いたホットプレートだった。


ニコニコとはしゃぐ美春を、暖かい目で見守る俊ちゃんを見ると、いつまでも二人で仲良く居てほしいなと思った。



12畳はある広い部屋には、脚の短いテーブルに、三人掛けのソファーが一脚と、毛足の長いふかふかの絨毯がひかれている。


普段は床に直接腰を下ろしていて、美春と俊ちゃんは並んで仲良くテーブルの前に座っていた。


龍雅がテーブルにホットプレートを置くと、開けたままだったドアからボウルやら材料やらお皿やらを持った宗太が入ってきた。


「お、や~っと来たか~」


ドカッと荷物をテーブルに置くと、宗太が瑠衣斗に目を向けた。