「ここの家さ、いつも前通るんだけどでかいよね〜。どんな人が住んでるんだろ。やっぱ社長とかかな?」

鈴木くんが言った家は私の家だった。少し後悔した。やっぱり連れてこなきゃよかったと。

「あの、鈴木くん。ここ私の家。」

そういうととても目を見開きびっくりしていた。

「え?ここが斎藤の家!?でかっ!やば!」

「そんなことないよ。普通の家だって。」

本当は普通とはだいぶかけ離れた親も滅多に帰ってこないような家だけど、あまり言いたくなかった。

「…これが普通の家なら俺ん家はどうなるんだ笑笑」