「でもさ〜俺ら聞いちゃったんだよ。斎藤小春はなんとか〜とか先生は忘れる。とかさ。
先生に振られちゃったの?俺たちが忘れさせてあげるよ。だからデート…しない?」

「それはあなたたちの空耳です!私は振られてなければ好きな人なんていません!教師なんて大っ嫌いです!どっか行ってください!」

これだけ言えば大丈夫…だよね?

「おいお前俺らのことなめてんじゃねーよ。
1人で哀れだから話しかけてやってんのになんなんだ?その口の聞き方。礼儀っての知らねーのか?」

そして男が手を振り上げた瞬間

「斎藤!」

どこからか名前を呼ばれた。