「あ、あなたたち!どうしてこんなところに!?」


「それはこっちのセリフだよ姉様。今日はお茶会の日なんでしょ?」




偶然出会ったのは双子の弟たちだった。
今日も普通に公務があるはずなのに2人一緒なんてどうしたのだろうか。




「私たちはちょっと席を外してただけよ?…あ、紹介がまだだったわね。こちら、リディネイラ王国のロレッタ王女…」




私は横に目をやると隣でフリーズしている2人がいた。

それもお互い見つめ合ったまま…。

まさに運命の出会いでもしたかのような光景だ。





「お、おいアレックス、どうしたんだよ」


アレクシスも驚きを隠せないようだった。




「…ちょっと、何がどうなってるのよ?」


「俺にも分からないって!」



アレックスとロレッタ様に聞こえないようひそひそと話す私とアレクシス。
お互い状況が飲み込めないまま、とりあえず2人の様子を伺うことにした。