どうにかしてくれ!あたしの脳内戦場!!
あたしはふるふる頭を振っていると、その横で
「お姉ちゃんに借りたの。へ…変?」とリコがエリナに聞いていて
「ううん、全然変じゃないよ~、むしろすっごく似合ってる♪可愛い♪
いいな~リコはお姉ちゃんが居て、あたしはお兄ちゃんだから、そうゆうのできないし~
サクラは?サクラも一人っ子だったよね」
といきなり矛先を向けられて、あたしは食べてたショートケーキを喉に詰まらせそうになった。
「…う、うん……でも…うちは組員が多いからみんな兄貴みたいな感じだし(一部親父みてぇなのも混じってる)」
「朔羅の所は大所帯だよね~」とリコが苦笑い。
「そ!そうなんだよね!食費とか結構掛かって!
あ、でもキョウスケがよくスーパー付き合ってくれるんだ。あそこも一種の戦場……」
言いかけて
自分がとんでもない爆弾を敵陣に投下したことに気づいた。
……が、時すでに遅し。
慌てて口を噤んで口元を手で覆ったが、リコがその深意にいち早く気づいたみたい。
「龍崎くんから……もしかして…響輔さん本人から聞いた…?」
ぅう゛……
あたしの脳内ほら貝は中途半端に途切れた。つまり敵陣に返り討ちにあって全滅…ってとこか。
「……本人から…」俯きながら、何とか言うと
エリナだけ事情を知らないのか、あたしとリコとの間で視線をキョトキョト。
「あたしね、
響輔さんにフラれたんだ」