『あの…』



「もう大丈夫です、くりす様」


ゆっくりと目を開けた。

先程までいた男がいない。


逃げたのか、それとも―…



『貴女は誰?どうして私の名前を知っているの…?』



いきなり現れた女性。

瞳は金色に輝いていて…いかにも人間じゃない。


おまけに私のことを様付けするのだから、気になる。