「お母さん!行ってきまーす!!」



朝、7時45分。お母さんにそう声をかけて学校にむかうのが日常。


扉を開けると夏の日差しが強くて思わず「あつ.........」と声をもらしてしまうのは最近の日常。


そしてもうひとつ、



「ちー、おはよ、」


永瀬という表札の前で笑顔で挨拶をしてくる男に「おはよう」と返し、一緒に行くのも日常。



そんな日常を日々送っているのは、浅井 千夏(あさい ちか)
どこにでもいる普通の女子高生である。