それから私は、右足の靴を取りにブランコを降りた。 けんけんで靴の元に行こうとすると、視界の端から男の子が歩いてくるのが見えた。 誰だろうとその子を見るが、知らない子。 この辺の子ではないのだろうか。 片足で突っ立っている私と反対に、男の子はスタスタと私の靴の元へ歩み寄る。 そしてそのまま私の水色の靴を拾い上げた。