★★★
「伶士さま…本当に学校に行かれるのですか?」
と、言いながらも忠晴は車を運転し、俺を乗せて学校へと向かう。
こんな高級外車で送ってもらうのは目立つから、いつもは公共機関で行くのに…。
学校の裏に停めてもらおうか。
「…行く!行くに決まってんだろ!」
「旦那様は休めとおっしゃってましたが…」
「悪霊の仕業?…んなもんで、学校休めるか!」
悪霊の仕業で学校休みます。
…だなんて、先生に電話できるか!
俺は、学校を休むほどの体調不良なワケではない。
あの衝撃の超常現象。
急に女の声が聞こえてきた、耳元で怒鳴られたと思ったら。
口を塞がれ、後ろに引っ張られ。
顔と胸に何かドンッ!とぶつかってきたと思ったら、椅子から転げ落ちてしまい。
そして…気が付いたら、顔と胸に口紅で付けられたキスマークが無数にあった。
いったい、何の現象だ?
口紅キスマークだらけの顔…まるで、ドラッグクイーンに散々辱しめられたという、芸人のネタのようだった。
血糊のような紅色ではなく、ピンクだが。
しかし、そんなドラッグクイーンなどいるワケがない。
しかし、その超常現象。
親父は『悪霊の仕業』だと言い出した。
…悪霊?
「伶士さま…本当に学校に行かれるのですか?」
と、言いながらも忠晴は車を運転し、俺を乗せて学校へと向かう。
こんな高級外車で送ってもらうのは目立つから、いつもは公共機関で行くのに…。
学校の裏に停めてもらおうか。
「…行く!行くに決まってんだろ!」
「旦那様は休めとおっしゃってましたが…」
「悪霊の仕業?…んなもんで、学校休めるか!」
悪霊の仕業で学校休みます。
…だなんて、先生に電話できるか!
俺は、学校を休むほどの体調不良なワケではない。
あの衝撃の超常現象。
急に女の声が聞こえてきた、耳元で怒鳴られたと思ったら。
口を塞がれ、後ろに引っ張られ。
顔と胸に何かドンッ!とぶつかってきたと思ったら、椅子から転げ落ちてしまい。
そして…気が付いたら、顔と胸に口紅で付けられたキスマークが無数にあった。
いったい、何の現象だ?
口紅キスマークだらけの顔…まるで、ドラッグクイーンに散々辱しめられたという、芸人のネタのようだった。
血糊のような紅色ではなく、ピンクだが。
しかし、そんなドラッグクイーンなどいるワケがない。
しかし、その超常現象。
親父は『悪霊の仕業』だと言い出した。
…悪霊?