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それから、忠晴の車に乗って帰宅。

車の中にいる間は、言葉が出なかった。






陰陽師、ねぇ…?



朝の超常現象もしくはイタズラは、悪霊の仕業と親父が大騒ぎ。

お祓いをするために、親父の会社の顧問陰陽師を紹介された。



てっきりおじいちゃん坊主が来るのかと思いきや。

俺を待っていたのは、色が明るいパーマヘアの美容師のようなオシャレな青年で。



そしてもう一人、陰陽師として現れたのは。

学校の有名なギャル。

鈴代なずな。



…えっ!

この、女が陰陽師?!

濃いメイクに派手な巻き髪、着崩した制服に、短いスカート。

そんなギャルが…陰陽師?!

そんな聖なるモノとはかけ離れている人種だぞ?この女は!



陰陽師って、見た目は坊さんとか神主さんとか、巫女さんじゃないの?!

まさか、美容師風イケメンとかギャルが出てくるなんて思わない。

ただでも信じがたいエキセントリックな世界の住人なのに、更にエキセントリックなイメージと人達が現れた。