…瞳真くんには、全部話した。
俺が悪霊に襲われてたこと。
あのなずぽよが陰陽師で、俺のボディガードをやっていたこと。
この家で同居もしていたこと…など。
「そりゃ誰にも言えないわな。俺にだって相談されても話聞いてやるしかできないしな」
「でもごめん。休んで部にも迷惑かけたし」
「そりゃ大丈夫。気にすんな」
そして、瞳真くんはしばらく黙っている。
うーん…と、天を仰いで何か考え中のようだ。
「…どうしたの」
「いやー」
「何?」
「…思ったんだけどさ。案外、なずぽよって音宮のおじさんと何か関係あるかもな」
え…。
「…はぁっ?!な、何で?」
どこをどう繋げて、何でそんな結論に至るんだ?
なずなと音宮のおじさん…知り合い?
急に出てきたぞ?おじさんの名前!
何で?
「なっ、何でっ…!」
「…え?伶士知らない?…音宮のおじさんってさー?」
その真相は。
俺にはまだ知らなかった事実で。
「……えっ」
やはり、終わりではなく、始まりなのかもしれない。