「…陰陽師小学校は家庭科の時間何やんだよ」
「あぁー…山に入って山菜や薬草採る。薬草の煎じ方とか勉強すんの」
「………」
小学生にして…?
もはや軍人養成所だ。
「…っつーか、こんなにおステキなラテアート、おステキ過ぎて飲めないじゃーん!…あ、写真写真」
「飲まないと冷めるぞ」
「だって名前入りだよ?スペシャル感満載!写真撮ってからー!」
「いひひ…」と笑いながらスマホを取り出し、何枚もの写真を撮っている。
俺の描いたラテアートをこんなにも喜んでくれるなんて…なんか照れる。
嬉しいな…と、思ったり。
「伶士さま、おでんありますよ」
「え?」
そう言われて驚いたが、すでに目の前には鍋に小分けに取られたおでんが置いてあった。
下に降りてきた時、良い匂いがしてまさかとは思っていたけど…!
「伶士さまがおでんを食べたいと仰ってたので、本日大量に作りました。おやつにどうぞ」
「おっ…」
「おおぉぉ!おでん!おでん!」