「…あれは『神』の力。それを拝借して使ってるようなものなんだけど」
「神の…力?」
「神の力を代る者、その絶対従者の…力」
神の力を代る(かる)者。
その、絶対従者。
…この地球上に生きる人間は。
霊的災難などから『守護霊』に守られている。
しかし、その人間自体が、自分を守ってくれる『守護霊』の霊力を大幅に上回ってしまうと。
その『守護霊』は役割を果たせなくなり、その結果…人間本体に災い事が起こってしまい、この世界で生きるのが難しくなってしまう。
…なので、霊的能力が優れた者には『守護霊』より能力が長けている『守護神』…ガーディアンという『神』に守られてこの人間の世界を生きることとなる。
「…『守護霊』では用が足らずに『守護神』…神に守られているということですか」
「そういうことだね」
…その『守護神』と契約した人間は。
『神童』と呼ばれ。
自分と契約した『守護神』をこの世に呼び出し、その力を使うことが出来る。
まさに『神の力を代る者』。
…しかし、その『神童』が何らかの事態で、その力を使うことが出来なくなった場合。
条件付きで、他の者がその力の『戦闘に特化した能力』のみを使うことを許される。
それが『神童』の『絶対従者』。