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誰の仕業かわかった…？



俺を散々襲った、バケモノの正体が…わかった？！



「取り敢えず上がれ。話は中で聞く」



親父が菩提さんたちを、家の中へと誘い入れる。

親父の後を着いていく菩提さんとなずなの背中を見つめて後を追った。




俺を執拗に襲ったバケモノ…いったい誰なんだ？

何者なんだ？



とうとう明かされるその真実に、緊張で胸がドクドクと鳴っている。

誰も一言も発しないこの様子も、更に緊張を誘うのだった。



…のだが。



親父が廊下で急に立ち止まる。

そして、振り向いた。



「…伶士、おまえは部屋に行ってろ」

「えっ…？」

「話は俺が聞いておく。何の心配もない」

「な、何で？！」

「熱があると忠晴から聞いてる。だからもう休め。…菩提、なずな、こっちに来い」

「熱？たいしたことないって！」

「たいしたことないワケあるか！…俺の言うとおりにしていろ！」



そう言いたいことだけを言って、親父は二人を手招きして再び前を向く。



俺の言うとおりに…していろ？

また…また、そうやって俺を除け者に！