眩しっ…。
あまりの眩しさに、反射で目を伏せていたが。
眩しさも落ち着いて、目をうっすらと開けようとすると、キーンと耳鳴りがして、また顔を伏せてしまう。
本当に、本当に落ち着いたと思って、顔を上げて目を恐る恐る開いた。
そこには…。
「…伶士いぃぃっ!急に消えたと思ったら!…大丈夫だったのか!」
なぜか、暑苦しい親父。
…え?!
慣れてきた目で、辺りを確認する。
そこは、先ほどまでいた玄関で。
親父の後ろには、心配そうにこっちを見る忠晴。
…え?!
そして。
「…ご苦労、なずな。取り敢えず撃退した感じではあるね」
…え?!菩提さん?
先ほどまではいらっしゃらなかった、なずなの上司、菩提さんだ。
そして、後ろから「ふぅぅ…」と、息をつく声が聞こえる。
「…あぁーっ。しんどかった。…でも、収穫あり」
なずなだ。
へへっと苦笑いしながら、こっちにゆっくりやってくる。
「収穫?」
「うん。敵さんの力ほど」
「そう」
「…そっちも準備OK?」
「そうだね」
…え?準備?
何の?