その二人の会話に入り込むカタチで話を振る。

すると、忠晴が「ご心配なく」と運転しながら答えた。



「伶士さまを待っている間、なずなさんとデートをしていたのですよ」

「えっ…」



デート?



なずなが「ねー?」と言いながら、忠晴と顔を見合わせる。

お互いにニコニコしちゃって、プッと笑い合ったりなんかして。

…え?何?何?



「何か…食べてきたの?」



そう問うと、チラッとこっちを見て。

また顔を見合わせて、ププッと笑いだした。

…何?何だよ!



「何だよ何だよ!何食べてきたんだよ!」



ついついムキになってしまうと、まだ二人はニヤニヤと笑い続けている。

…え?何?

そんなに美味いモノ食ってきたワケ?

何?何だよー!



「濱岡屋のラーメンだよ。で、その後はペンタグラムでお茶」

「は…はまおかや?」



すると、今度は「ふふふ…」と怪しく笑い出す二人。

到底、意味わからない。



「…いやいや、この忠晴。久しぶりに濱岡屋のラーメンを食べることになるとは…久々の濱岡屋ラーメン、美味しすぎて笑いが止まりません…」



忠晴の笑いが怪しい…!