「忠晴…おでん食いたい」

「…え?今は9月ですよ?時期にはまだ早いと思いますが。それとも飲んべえですか?」

「………」



忠晴。

おまえに、このしっぽりさがわからんか!



…って、親父みたいな言い方になっちゃった。





胸が高鳴っているのか、くすぐったいのか。

わからない。

今は、そんな感じ。






なのに…。



その日の晩。




『伶士。…今日から私は、おまえの部屋で寝るんだあぁぁっ!』

『は…。は?は?はあぁぁっ?!』




な、何だそれは!

しっぽりしてねえだろがぁぁっ!