そして「減俸はイヤなんです…」と、ずーんと落ち込んだ。
おまえの頭は、しつこいぐらい減俸への恐怖ばかりか。
「そんなところまで護衛してもらわなくたっていいんだっつーの。あれは俺達のモメ事だし、その…」
女絡みの問題だし、その…何の関係もないヤツに入ってきてもらいたくなかったというか。
恥ずかしかったというか。
それに、内容が内容だけに…。
「何だ。俺達のモメ事、それは、伶士が凛々しいゴリラのカノジョのイモブタ富岡をNTRしてしまい、凛々しいゴリラに怒られた件に、ケガを負うかもしれない状況でなぜ介入したらダメなんだ?」
「………」
はっきりと事細かく説明するんじゃねえ…。
イモブタ言うんじゃない。
「そうじゃねえ…おまえが介入するほどの事じゃねえって言いたいんだ。俺は」
「それは見過ごせないな。情報ってのはどこに落ちてるかわかんない」
「は?どういう意味?」
「それより、問題は何だ?伶士の女の趣味が悪い件?それとも、兄貴と同じく人の物をNTRした件か?…なんつって」
「………」