家も高級住宅地に建っているんだろうなと思ったり。
でも、海城さんって誰かに似ているような....。
私が知っている人の中の誰かに似ている気がする。
そう思って遠くにいる彼女を見つめてしまう。
「妃菜どうしたの?海城さんのことを見つめて」
「うーん、海城さんって誰かに似ている気がするんだよね」
それが誰なのかははっきりしないけど。
「そう?あんな綺麗な人と似ている人なんていたっけ?」
絶対に知っているはずなのに、思い出せないや。
「それより妃菜も買わなくていいの?」
「私はいいよ。そんなにお金持ってないし、私には似合わないよ」
あんなに綺麗な人がデザインした人気服を私が着ても似合うはずがない。