普通の人が着たら絶対に似合わない服だから。
この服を違和感なく着こなせる人は本物。
「あとね、沙理ちゃんに伝えたいことがあって....」
大事なことを伝えることを忘れていた。
絶対に沙理ちゃんには伝えなきゃいけないことなのに。
「何?あたしに伝えたいこと?」
「私、翔和のことが恋愛感情で好きだって気づきました....」
そう言った瞬間にどんどん鼓動が早くなっていった。
まさか友達に好きな人ができたと告白する日がくるなんて思っていなかった。
「そっか。よかったじゃない。応援してるわ」
沙理ちゃんは綺麗な笑顔を浮かべながら、そう言ってくれたんだ。
「ありがとう!沙理ちゃん!」
嬉しくて思わず、抱きついてきてしまった。