『あんたが想像してそうだから言っておくけど、テレパシーとか馬鹿げたものじゃないからね』



彼女はまたもや私が思っていることを言い当てた。



本当にテレパシーとか超能力レベルだよ。



『沙理ちゃんが言った通り、海に行くから水着を買いたくて。沙理ちゃんについてきてもらえないかなって』



1人で水着コーナーに行く勇気がなくて。



水着を1人で選ぶのって恥ずかしいし、私優柔不断だから決めきれないと思う。



昔から優柔不断で3択や2択まではしぼれても、そこから1つにしぼりこむことができない。



だから昔からずっと友達に決めてもらってた。



『いいわよ。王子様に変な姿を見せるわけにはいかないものね。一緒に行こっか』



『ありがとう!』