今の日本には総理大臣より有名な世界に誇れる科学者がいる。



その人の名は先神亮治。



生物の遺伝子を司る奇跡の科学者と呼ばれる人だ。



遺伝子操作の権威である彼は、新種の生物を作り出し、またあるときは人間の脳に電極を刺して直接情報を送り込み、またあるときは生物の力のリミッターを外して驚異的な運動能力を生み出した。



でも、そんな生神亮治の素晴らしい功績の数々もあの奇跡の成果と比べたら、急に色あせてしまうだろう。



それもそのはず、生神亮治は死者を蘇らせるという神の領域を成功させたのだ。



そんな生神亮治は不老不死という人間の永遠の夢を叶える可能性を持っていた。



それゆえ、日本の政治家のトップでさえも、生神の言葉に耳を貸さないことは一度もなかった。