そして、バレンタインデー当日。
一応、昨日にチョコレートケーキを作って、頑張って可愛いトッピングをして綺麗な箱に入れた。
そして、あたしの今の正直な気持ちを書いた手紙も入れた。
ちゃんと気合いを入れたつもりだったけど、どうやって渡そう…いつ渡そう…と、少し戸惑っていた。
周りを見れば、男子にチョコをあげてよそよそしくしている2人や、先生にチョコを渡して頬を赤らめている生徒…。
だんだんと焦ってきたあたし…。
一時間目の休み時間が過ぎ、昼休みも今では惜しく聞こえるチャイムであっさり終わってしまった。
優柔不断なのもあたしの性格…。
今日ばかりはこの性格を恨んだ。
チャンスは放課後だけになった…。
もう渡すの止めよっかな。
そんな事も考えていた。
すると、
「優、今日だよ?分かってる?」
…出たよ…。結那。
『うん?それが?』
「余裕な顔しちゃてぇ〜 じゃ、今日メールするね。 その時に結果教えてねぇ〜☆』
結果なんて分かってるくせに。あんたらまだ付き合ってるじゃん…。
あたしは、覚悟をした。