まさか、食べてもらえるなんて!


───…ちょっとは期待しても良いのかな?

ねぇ、春哉?





いきなり、こんな話になった。



あたしが、弁当の卵焼きを口に入れた時だった。



「好きな人いる!?」

多分、今のあたしはキョトンとした顔でいるだろう。
そんなあたしをよそに、皐月は目をキラめかせてみんなの顔を覗き込む。

「ねぇ!!聞いてんの!?」
「俺はいない。」

………ふーん…。
優也好きな人いないんだ。
まぁ、いたとしても言わないよね…。

「俺は〜…いる!」





…!


ガタンッ
『…うっっっそ!??』

春哉に好きな人がいたなんてっ…!

思わず、立ち上がってしまったけど…。



知らなかった…!