好きな人が欲しいのは、本当だ────…
半分だけ────────…
あ、そういえば…クラス替えはどうなったのかな?
「優ー♪クラス替えの紙貰ったよ!」
『あッ 夏奈子!見せて♪』
小学生の時の親友に全クラスのクラス別名簿をもらった。
緊張の瞬間…。
岡崎、岡崎……。
あ、あった!
一年三組かぁ。
──────…
怖い。
けど、探してしまう───…
あの名前を、
戸田 春哉──────…
ダメだッ…
ダメ───…
「あッ 優また春哉と同じクラスじゃん!ほんと運命じゃない?」
夏奈子が口を開いた…。
嘘ッ!?
まさか────…
『ほんと!?』
体は正直だ。
勢い良く紙に目をやった。
一年三組
戸田 春哉
どうして?
なんで?
どうしてよぉ…。
苦しみなの?
喜びなの?
安心感?
この気持ちはなんていうんだろう───…
ただ────…
素直に嬉しかったんだ。