奈美は、すごく頑張ってる。
自分からドンドン話しに行ってるし、今日はまだ席替え後の1日目なのに、もう仲良くなってる。
見習わないと──…
…って言っても、あたしは春哉と付き合い長いし、緊張もしないから有利だよねっ!
しかも、あたしの班は4人班で、あたしと春哉、その前には、仲の良い皐月(サツキ)と、優也がいる。
皐月は中学になってからできた友達で、すごくおもしろい。
優也は、元小が同じで、少しクールだけど、明るい頼りになるお兄さんみたいな人だ。
最高の班────…
今しかない。
絶対今しかないよね?
この班で、校外学習もあるし…春哉を落としてみせるんだ!
あたしの事は皐月も知ってるし。
優也にも協力してもらいたいなぁ…。
そっちの方が心強いし…。
『皐月っ!優也なら春哉に言わなさそうだし…相談した方がいいかな?』
「うん!いいんじゃない?同じ野球部だし!あたしも言っちゃおうかな!?」
皐月は、サッカー部の先輩が好きらしい。
優也とよく歩いてるのを見るし、何か情報が入るかもっ!…って感じだね…。
『じゃ、後で優也呼び出そっか!』
「了解っ」