「あたしの方こそごめんねっ…!」


…奈美?
何で謝るの…?

あたしが悪いのに…

『何で奈美が謝るの!?あたしが悪いの!謝らないで!』

やめて…。
そんな、奈美に謝られたくないよ。

あたしが悪いのに──…

「あたしも…優に相談すれば良かったんだ。あたし達、親友なのに…。あたし、優に颯馬君の事隠してたんだ…。親友なのに…。」

奈美───…
あたし、そんな事気にしないよ。

奈美がそう言ってくれたことが嬉しかった。


『ありがとうっ…』
「ううん。またこの前までみたいに、仲良く出来るよね?」


『当たり前じゃんっ…。』



傷付けてごめんね。

逃げてごめんね。


許してくれてありがとう。

あたしの隣にいてくれてありがとう────…