『ただいまぁ…』
はぁ…寝よ…。
あっ!今日月曜日だ。
カチッ
《ジー…プツッー HEART STATIONです!今日もハガキ、大量です!さて、今日も………》
なんか、あたし何やってんだろ…。
《そして、最後のハガキ!またまた野球LOVEさんですね。なんだか、深刻な悩みらしいです…。》
深刻…かぁ。
あたしだって深刻だよ。
どうせ、また好きな女の子と話したい…とかじゃないの…?
《えー…
“僕は好きな女の子がいます。”
それは、もう知ってます!
“なのに、僕は可能性を信じずに違う女の子と付き合ってしまいました。本当は好きでもないのに…。”
との事です…。》
小さな粒が
ポツポツとベッドの布団の上に落ちていった。
目頭が熱くなって、胸が苦しかった。
なんでこの人はあたしと同じ悩みなんだろう…?
偶然なのは分かってる…。
だけど、今のあたしには、すごく心にしみる出来事だったんだ。
中学に入ってから、まだ2ヶ月くらいしか経っていないのに、
泣いてばっかり───…