「だからー違うって!」
『えー?ほんとっ?』
あたしは、颯馬と良く話すようになり、いつの間にか周りから冷やかされるようになった。
「お前らマジ中良いよな!」
「付き合ってんじゃねぇの!?」
『あはは(笑)んな訳ないじゃん!』
「俺らはただのダチだって!」
『うんうん』
普通に…楽しい。
颯馬と話してると──…
あたしも、ただの友達のつもりだった。
本当にただの友達。
いくら、颯馬がかっこ良くても。
いくら、颯馬が優しくても。
そして、心の中で春哉が颯馬にヤキモチとか焼いてくれてたらいいのに…なんてバカな事を考えていた。
━授業中━
「なーなー。」
『ん?颯馬何?』
「お前ケータイ持ってるよな?」
『うん。』
「アド教えて!」
『あ、うん。えっと…ちょっと待ってね。紙、紙…。』
アドかぁ……。
あたし、春哉のアド知らないなぁ。
礼奈ちゃん……。
春哉とメールとかするのかな───…
うらやましい──…