「でも…!」 そう言いかけると、顎に手がかけられた。そのまま背けていた顔を正面に向けられ、少し上に持ち上げられる。 何が起きたか分からない私は、固まったように動けずにいた。 遙人の顔が近づいている、そう気がついた時には私の唇と遙人のそれが触れていて。