そう思いながら、私も何年ぶりかのタカシのキスを懐かしく感じながら、目を閉じた




タカシとの付き合いは長い

従兄弟のマコトを除けば、他人で一番になる

あれは小学4年の後半

クラスのどの子が誰を好きだとか、両思いだとか、そんな噂が立つ年頃、私は自分のクラスしか興味なんてなかった。

だけど、そんな私の耳にまで届くタカシの名前

隣のクラスの女子の半分はタカシの事が好き

そんな事を聞いたけど、タカシという人間がどんな顔をしてるのかは気にしなかった。

ただ、その噂だけで、私はタカシの名前を知っていた


翌年のクラス替え

私は最強クラスに入ってしまう

いろんな問題児の集合クラス

あれ?もしかして、私も問題児だったのかな?

いえいえ、そんな事はありません!私はオテンバなだけです…

その中に、タカシはいた



私もタカシも足が早かったから、いつも小学の陸上の大会に借り出された

私はそれをきっかけにタカシと仲良くなる

タカシはハードル、私は短距離。クラスでは私達二人。