ープロローグー

伸びきった前髪を上に押し上げられる。
少し色素の薄いミルクティー色の髪と緑色の瞳が夕日に照らされてキラキラしている。

膨らませた頬は子供のようで、額に触れた手は厚く、男の子なんだとと思った。


「それ隠すぐらいなら」


ちょっと強引で、寂しがり屋な君。


「俺に全部ちょうだい。」