私がゆっくりお辞儀をすると目の前のこの人だけでなく周りのメンバーと思われる人たちも私を上から下まで見た。



「……桜雅、海桜さんは直々にトップの桜雅とQueenの有力候補として話がしたいと言っています」



「……そうか。話ってなんだ?」



「……」



この人はなんて真っ直ぐ私の目を見るんだろう。



言葉を発するのに声が詰まってしまう……



「……私がQueenの候補であることは一犀さんから聞きました。私が……あなたに聞きたいのはただ一つです。私と一緒に戦ってほしいんです」



「……」



喉から心臓が出そうなのを堪えながら私は震える声でそう言った。



一緒に戦ってくれないと私がここにいる意味はない……なんて答える……?